行政書士事務所の仕事の取り方】うちの場合は○○からの紹介がほとんどでHPナシ
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行政書士
私は、行政書士事務所で働き始め、行政書士になって、おもに相続や、建設業関係の仕事(建設業許可、決算変更届、経営事項審査申請など)を扱うことが多いです。
つねに忙しいということは、いつも仕事があるということです。
うちの事務所は、どんな風に仕事を取っているのか。
参考になるかはわかりませんが、仕事の取り方をご紹介します。
うちの事務所の仕事の取り方
うちの事務所は司法書士と行政書士の兼業なので、行政書士一本の人にはあまり参考にならないかも知れません。
ほとんどは、税理士の紹介で、個人や会社の登記の仕事が司法書士に対して、入ります。
その会社が建設業許可を持っているなら、建設業の仕事に関して営業をかけるし、うちで設立した会社が、建設業許可も取りたいとのことで連絡をもらうこともあります。
建設業許可を取った会社から、お客さんを紹介されることも多いです。
うちの事務所はHPも作っていないので、紹介以外の仕事はまずありません。
とにかく、税理士から回ってくる仕事が多いので、税理士の先生たちは、どこでお客さんを見つけてくるのかなーと思います。
ちなみに、うちに仕事を紹介してくれる税理士は一人ではないですよ。複数います。
新規で、自分で営業をかけるより、税理士などの他業種の先生の信頼を得て、「建設業と言えばあの行政書士!」とか「民泊と言えばあの行政書士!」と思い浮かべてもらえるようになるといいかもしれませんね。
よく、専門分野を確立し、行政書士同士の交流を深め、他の行政書士から仕事を紹介してもらうという人もいますが、うちの場合は、同業者からではなく、他業種からです。
紹介してもらうために
仕事を紹介してもらうために、所長が何をしたかというと、さまざまな会に顔を出していました。
紹介してもらうためには、まず、「仕事を紹介してくれそうな人」に出会わなければいけません。
同窓会や、大学の法律家だけの入っている集まりや、そのほか、JCとか、探せばいろいろありますよね。
そこで築いた人脈が今に生きているようです。
閲覧して営業
前述のように、紹介してもらい、登記の仕事で関わった会社に関しては、まずインターネットで、そこが建設業許可を取っているか確認します。
建設業許可を持っていることが分かれば、次は、その建設業許可業者の情報を閲覧します。
ご存知でしょうけれど、閲覧は、写真を撮ったり、コピーをとることができないので、書類を借りて見て、ひたすら書き写すのが大変ですよね…。
閲覧して、許可更新の時期や、決算の時期などの情報をゲットして、その会社に対して、適した時期に、案内を送るのです。
あるお客さんは、許可更新の時期になったら、案内ハガキが20枚ぐらい届いたそうです。
それでも、うちの事務所に継続して依頼してくれたのは、「どこもそんなに値段が変わらなかったから」とのこと。
値段が変わらなければ、新しい行政書士はどんな人かもわからないし、やり方もわからないし、とくに今の行政書士に不満がなければ、わざわざ変えようという気にはなりませんね。
でも、不満があれば、行政書士なんて簡単に変えられてしまうのでしょうら、気を引き締めなければいけません。
報酬金額で勝負?
建設業の仕事は、行政書士の王道と言われます。
しかし、よく「建設業は年配の先生方が顧客をおさえていて、新人に回って来ない」とも言われています。
年配の行政書士は、かなり高い報酬をとっていることが多いので、報酬金額の見直しをきっかけに、うちの事務所に変えてくれるお客さんもいました。
安すぎるのも不安
かと言って、報酬設定が安すぎるのは、お客さんとしては不安でしょう。
私たちが、モノを買うとき、飲食店に入るとき、あまりに安かったら、「怪しい」と思いませんか?
そういう意味では、報酬をあまりに安く提示するのも、不安を煽るだけだと思います。
価格で勝負し辛いとなると、すでに決まった行政書士がいる会社に対して、新人行政書士が営業をかけるのは難しいのかも知れませんね。
一度仕事をしたお客さんには
建設業だと、一年ごとに「決算変更届」「経営事項審査申請」、5年ごとに「許可更新」など、継続する仕事が多いです。
ですから、一度、仕事をしたお客さんの所には、必要な時期に、それらの案内を送ります。
「決算変更届は自分でやります」という人も中には居ますが、ほとんどは案内を送ったら依頼があります。
決算変更届は、決算後4か月以内の提出が義務付けられていますが、あまりに早くお客さんに案内すると、忘れられてしまうので、ちょうど決算が出た時期を見計らって送ります。
1月決算の会社なら、決算の出る2か月後の3月末頃に、決算変更届の案内を送るのです。
提出期限が迫ってもレスポンスがなければ電話で確認します。
(うちの場合、レスポンスのないほとんどの会社は、忘れているだけで、行政書士を変えているということはありませんでした)
仕事を紹介してもらったら
一つ一つの仕事を丁寧にこなし、信頼を得て、「また紹介したい」と思われるようにするのが大事なのは当然ですが、経過報告と終了報告を忘れないことも大事です。
そう思うのは、うちがよその行政書士に仕事を紹介した際、仕事に時間がかかっているのに、経過報告がなくて、所長がとてもイライラしていたからです。
やはり、「また紹介したい」と思われるように、報告はしっかりしたいですね。
最後に
今の行政書士は、インターネット集客が主流でしょうね。
うちの事務所の場合は、HPもないし、兼業なので、あまり参考にならなかったかも知れません。
とにかく、同業者にしろ、他業種の人にしろ、人脈を広げて、紹介してもらえるようになるのが大事ですね。