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先輩行政書士に質問して教えてもらうコツ/初めての仕事や疑問について

公開日: : 行政書士

私が、受験生時代に受けていた、行政書士試験対策の講義では、「わからない仕事を受けても、先輩(行政書士)に聞いて、だいたい、なんとかなるもんですよ」と先生(現役行政書士)が言っていました。

本当にそうでしょうか。

先輩行政書士に聞いたらなんとかなる!?

先輩行政書士に聞いたらなんとかなる・・そんな甘いことがあるのだろうか、と思いましたが、行政書士になってみて、支部の集まりなどに参加するうちに、行政書士同士の人脈は爆発的に広がるものだということがわかりました。

(ただ、このコロナ禍で、集まりがほとんどない状況は、新人行政書士さんにとっては、気の毒です。

集まりがない場合は、支部の何かしらの係になって、交流するという手もありますが。)

忘年会や、支部のイベント(バーベキューなど)に参加するうちに、さまざまな専門分野の先生の名刺はあっという間にそろいました。

しかし、名刺交換しただけで、気楽に連絡はできません。

集まりに、何度か顔を出し、顔見知りになる必要があるでしょう。

「タダで教えて」はダメ!? 何を返す?

顔見知りになっても、忙しい先輩行政書士に、「時間を割いて、タダで教えてほしい」とお願いするのはダメでしょう。

50代の女性行政書士ナカタ先生(仮名)は、書類が完成したら、最後に、いつもお世話になっている先輩行政書士サトウ先生(仮名)にチェックしてもらうと言っていました。

その先輩行政書士サトウ先生は、大御所です。

サトウ先生は、ある研究会の会長でもあり、女性行政書士ナカタ先生は、まめに、その研究会の会計等の仕事を引き受け、貢献していたので、チェックなどをお願いしやすかったのだと思います。

大御所先生にチェックしてもらえると安心ですね。

 

 ある男性行政書士スズキ先生は、「人に訊く」ということを全くせずに仕事をやってきたため、大失敗も繰り返したと言っていました。(今は成功しています)

スズキ先生は、自分が、人に質問されたら嫌だから、自分も質問しないというのです。

自分の忙しい時間を奪われたくないし、自分が苦労して手に入れたノウハウをそんな簡単に伝授したくもないのでしょう。

 勝手なイメージですが、男性のほうが、女性より、質問しにくいのかもしれません。

 私は、数人の先生に、民泊のことを詳しく教えてもらったり、入管のことを教えてもらったりしたことがあるのですが、その際は、お礼の品(ビールなど)を贈ったり、気持ちはモノで表してきました。

品物でなくても、もし、自分が同じ分野の仕事をしていて、役立つ「情報」を持っていたならば、その「情報」を先輩に差し上げるのもいいと思います。

人に質問されるのを嫌がっていたスズキ先生も、情報を提供してくれる後輩には、自分も何かを教えてあげようという気持ちになったようです。

また、何かの申請をしに行った時に、申請の手引きや、そこでしかもらえない冊子などがあったとしたら、それをもう一冊もらって、先輩に差し上げるのもいいでしょう。

「自分はやらないけれど、先輩行政書士がやっている仕事」を依頼された時に、仕事を紹介するのもいいかもしれません。

(なかなかないでしょうけれど、お客さんが増えてくると、「これも頼める?」と、いろいろ自分の取り扱い分野でない仕事も頼まれることがあります)

いずれにせよ、一方的に、先輩行政書士の「時間を奪う」ことにだけはならないようにしなければなりません。 

教えてもらう時にお返しするものの一例

  • 品物(ビールや菓子等)
  • 情報
  • 労働(先輩主催の集まりや仕事のお手伝い等)
  • 仕事の紹介(自分の取り扱い業務範囲外で、かつ先輩の取り扱い業務範囲内のもの)

質問するタイミングや、事前の連絡も大事

 質問するタイミングもとても大事です。

専門分野によって、忙しい時期や時間が異なりますね。

 もちろん、事前の連絡が必要で、いきなり先輩のところに押しかけてはいけません。

事前連絡は、電話のほうが丁寧と感じる人もいるかもしれませんが、電話というのは、相手の時間を奪うものなので、個人的には、避けたほうがいいと思います。

メールなどで連絡しましょう。

 とくに行政書士の仕事は、電話が鳴ると、書類作成中なら集中力が途切れます。お客さんの対応中だったり、役所での申請中だったり、外に出ていて、電話に出づらいことも多いですね。

最後に

 人に質問するコツというのは、行政書士に限らず、世間一般共通の当たり前のことかもしれません。

事前に連絡をして、感謝の気持ちを何かしらの形で表す、ただ、それだけですね。

 

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  • 管理人: りほこ

    専業主婦が行政書士になりました

    試験合格後、最初は、行政書士事務所に就職して、建設業・産廃等の許認可、相続、成年後見等の実務経験を積み、その後、独立。


    行政書士の求人に応募し続けて採用されるまでの経緯や、その後のことなどを書いています。
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