求めている人物像(司法書士と行政書士兼業のうちの事務所の場合)
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行政書士への転職活動
私が採用された「司法書士と行政書士の事務所」では、再び、求人を出しています。
給与はさほど高くありませんが、続々と応募があります。
求める人物像
うちは司法書士と行政書士の事務所なので、司法書士勉強中の人がいいようです。
私は行政書士資格をもっていて、司法書士も勉強していたということで、採用されました。
今は、所長は下記のような人がいいと言っています。
・調べものが好きな人
・自分で考えることのできる人
「ほかの事務所での経験が長い人」は、そこのやり方が身に付いていて、うちの事務所に馴染めないかも知れないとも言っていました。
就活の際、よその事務所も同様のことを言っていたので、「ほかの事務所での経験が長い」ことはいいアピールポイントのようで、そうでないのかも知れません。
応募してくる人たち
年齢制限がないだけあって、上は60代の応募もあります。
おそらく、長年、市役所などに勤めて、行政書士の資格を得た人なのでしょう。
残念ながら、所長より年上は使いにくいという理由で、応募はお断りしました。
私が就活中にまわった他の行政書士事務所でも、「行政書士有資格者でも60代はちょっと」と言っているところがあったので、やはり年齢を重ねてから応募するのは厳しいようです。
「行政書士資格はありますが、高卒でもいいですか」と尋ねてきた人があり、それはOKでした。
ただ、所長は、その高校の偏差値を調べて、あまりに低過ぎて「うーん」と言っていました…。
高校時代は遊んでいたものの、その後、努力して行政書士資格などをとったのでしょうから、それなりの頭はあるのだと思いますが、やはり、学歴の印象というのはそれなりにありますね。
また、30歳の男性でも、「それまで一度も就職したことがない」というのは「論外」だとして、所長は切り捨てていました。経歴を見ると、アルバイト経験ばかりなのです。
私も、就職はしたことがなかったのですが、所長は「女性は構わない。でも、男で働いたことがないというのは問題」とのことでした。男女差別かも知れませんが、女性は結婚している場合もあるし(実際に私がそう)、「家事手伝い」などもあるし、男性よりは甘く見てもらえるようでした。
全体的に、「行政書士有資格者」の応募が多いですね。
おそらく、行政書士の求人はあまりないからかも知れません。
行政書士は、資格をとっても経験を積む場が少ないのでしょう。
先日は、行政書士の勉強を全くしたことがなく、「司法書士勉強中」という人が来たのですが、所長は、「行政書士は、試験内容と実務が乖離しているから、勉強していてもあまり役に立たない。だから勉強していなくても大丈夫」と言っていました。
行政書士+αが必要?
私は、今は、建設業や相続、会社設立等オーソドックスな行政書士の仕事に携われていますが、採用されたきっかけは「司法書士も勉強中」だからでした。
「行政書士だけ」では、なかなか採用される場がないのかも知れません。
人を採用しようとする多くの行政書士事務所は、司法書士や社会保険労務士などとの兼業が多く、「行政書士だけ」の事務所は、行政書士の先生が一人でやっている場合が多いです。
もちろん、行政書士法人などの求人もありますが、ご縁の問題なので、可能性を広げるために、ほかの資格の勉強をしておくのもいいかも知れませんね。
コミュニケーション能力が大事
行政書士も、お客様と接して仕事をするので、お客様に悪い印象を抱かれるような人はダメです。
私は、アルバイトでの接客経験も評価されたようでした。
面接の際は、どこの面接でも同じでしょうけれど、第一印象が良いようにつとめ、研究職や製造業ではないのだから、愛想よくする必要があります。
最後に
いろいろ羅列したところで、就職というのは、結局はご縁のようなところもありますよね…。
少しでも参考になれば幸いです。