行政書士事務所の求人で大卒と限定する理由/高卒はダメ?
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行政書士
行政書士事務所の求人で、うちは「大卒」と限定しています。
高卒ではダメということです。
その理由について考えてみたいと思います。
行政書士事務所の求人で、高卒でも採用されるかどうかは、事務所の所長の考えによるでしょう。
うちは、「大卒限定」で募集しています。
その意図は何なのでしょうか?
大卒に限定する理由1
私としては、行政書士試験に合格しているならば、高卒でも大卒でもいいと思うのですが、所長は、人を募集する際、「大卒」を条件にしています。
行政書士試験に合格している人ならば、高卒でも賢いと思うのですが、賢いから「大卒」と指定しているわけではありません。
所長は、日常的な常識や一般的なマナーなど、「こんなことから教えないといけないの?」というようなことを教えるのが、とにかく面倒だというのです。
大卒でも、一般常識が足りない人はたくさん居ると思いますが、高卒よりは経験を積んでいる可能性が高いという判断なのでしょう。
高卒でも、社会人経験をたくさん積み、ビジネスマナーに優れている人は居ると思いますが、所長はそういう考えなのだから仕方ありません。
余談ですが、以前から、うちの事務所は、ちょっと年のいった人を好んで採用していました。
[その理由]
- 若い人だと、ビジネスマナーを一から教えないといけなくて面倒だから。
- 仕事内容として、お客さんも、若すぎる人より、ある程度、年のいった人のほうが安心できるから。
これらの理由を考えると、「高卒だからダメ」「大卒だからOK」ということもないとは思うのですが。
大卒に限定する理由2
「大卒に限定している」のは、所長が大卒なことも影響しているかも知れません。
所長自身が高卒ならば、高卒の人に対してもおおらかになるでしょう。
以前、法科大学院卒の人を集めた行政書士事務所がありましたが、人というのは、同種で集まりたがるものかも知れません。
大卒でもダメな場合
うちの所長は、「女性で、30すぎて職歴なしは別に構わない」が、「男性で30すぎて職歴なしはイヤだ」と言って、そういった人からの応募は断ります。
気持ちはわかります。
社会人経験がないまま30すぎてしまった男性は、「変わった人が多い」という先入観があるのでしょう。
変わっているとまでいかなくとも、バランス感覚が欠落していると思っているのかも知れません。
所長は、「女性は、家庭の事情などがあるから職歴なし」だとしても構わないという考えのようです。
男女差別のようですが、年配の人は、こう考えてしまいがちなのかも知れませんね。
採用基準というのは、ほんと、その人の考えによります。
最後に
行政書士の求人を「大卒と限定する理由」は、ただ単に、「所長の考え」としか言いようがありませんね。
行政書士事務所の求人は本当に少ないです。
実務経験を積みたくても、なかなか積めません。
行政書士事務所の求人は「大卒」と限定されている場合だけでなく、「経験2年以上」とか、「正社員としての経験3年以上」とか、いろいろ条件がついていることも多いです。
ただでさえ求人が少ないのに、条件がつくことで、さらに選択肢が狭まってしまいますよね。
現在、うちの事務所では、パートを募集していますが、40近い男性が応募してきたりします。
事務所の補助者の女性は、「え? 男性が、こんな年齢でパートに応募するの?」と訝しがっていましたが、私は「この人は行政書士試験に合格したから、実務経験を積んですぐ独立したいんだろうな」と分かりました。
きっと、できればパートではなく正社員に応募したいでしょうけれど、なかなか求人がないんでしょうね。
求人があっても、その事務所で、やりたい分野の業務をやっているかは分かりませんし、なかなか難しいですね。
最終的にはご縁でしょうか・・。