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行政書士に仕事を依頼する理由! 行政書士の仕事があるのは◆◆のおかげ

公開日: : 行政書士

「行政書士に仕事が依頼される理由」・・それは何でしょうか。

行政書士に仕事を依頼する理由

弁護士、司法書士、税理士、行政書士・・さまざまな士業がありますが、それらの仕事の中の何一つとして、「自分でやってはいけない」と決められていることはありません。

弁護士をつけずに自分で裁判で争うこともできるし、自分で登記をすることもできるし、自分で税金の申告をすることもできるし、自分で許認可申請することもできるわけです。

でも、多くの人が自分でやらずに士業に依頼するのは、「自分でやると時間がかかるし、難しくてわからないから」という理由からでしょう。

複雑で面倒な手続き

最近、建設業許可と複数の都道府県の産廃許可をもつ会社の本店依頼の変更手続きと業種追加を依頼されました。

うちは司法書士事務所も兼ねているので、登記と一緒にまとめて受けますが、産廃って、都道府県ごとに手続きが微妙に異なるし、いちいち調べないといけないので面倒です。

「建設業も産廃も全国で手続き方法を統一してくれたらいいのに!

ひとつの窓口で手続きしたら、全部、連携して変更になればいいのに!」

と思いましたが、実際に手続きが簡単になったら、素人でも自分でできるようになり、行政書士に依頼する人は減るでしょう。

それらの手続きは、複雑で面倒な手順になっているがゆえに、行政書士という仕事があるわけです。

仕事があるのは「複雑で面倒な手続き」のおかげなので、役所などに対して「面倒で複雑にしてくれてありがとう!」と感謝しなければいけないのかも知れません。

手間をとらせないことが大事

また、急いで許可が欲しい人にとっては、スピードが大事です。

忙しい人にとっては、手間をとらせないことが大事です。

確認事項や捺印はもちろん、できるだけ少ない回数で済ませ、依頼者の手間をとらせないことが重要になります。

(あとから、「この書類にも捺印ください」とか「この書類も送ってください」とか、追加でいろいろ頼まないように・・)

おまけ:司法書士に仕事を依頼する理由は?

「自分でやる会社設立登記」など、インターネットで調べたら、自分でも登記ができそうだし、実際している人もいるでしょう。

今後、相続登記なども簡単になって、自分でする人も増えるかも知れません。

ただ、うちの事務所の司法書士たちは、「皆、責任をとってくれる人を求めるから、仕事はなくならないんだろうな」と言っていました。

確かに、不動産の売買などでミスがあったら大変です。

会社設立などは、失敗しても、困るのは自分だけなのでいいかも知れませんが、売買は相手のあることですしね。

そういう意味では仕事はなくならないのでしょう。

自分でやる人たち

建設業の許可更新などの依頼をしてくれるお客さんでも、「決算変更届は自分でやってる」という人もいます。

しようと思えば自分でできますよね。

ツワモノは、「建設業許可更新も経審も自分でやる」という人です。

私たち行政書士は、仕事ですし、頻繁に許可更新をやっていますから、簡単にできますが、素人さんは自分の会社の許可更新をするとなると、5年ごとです。

5年ぶりに「さぁ、やろう」と思ったら、手続き方法を忘れていたり、手続き方法が変わっていたりもします。

なんども提出先に通って、ダメだしをされては、提出する、という人がいましたが、時間があるからできるんでしょうね。

確定申告だって、1年ぶりだと、やり方を忘れてしまったりしますよね。

入札参加資格申請のご依頼もたくさんいただいていますが、「入札参加資格申請だけは自分でやってる」というお客さんも多いです。

入札参加申請の書類は、少しぐらい記載ミスがあっても「資格」さえとれればいいから、大丈夫なのかも知れません。

依頼を受けている場合、入札参加の資格の有効期限が途切れないように案内することには、神経を使います。

(入札先の市区町村などごとに、申請期間や参加資格有効期間が異なるので・・・)

プラスアルファ

簡単に言うと、書類を作るだけなら、素人でもできますね。

そこで、プラスアルファの提案をしてあげないと、いけないのかも知れません。

経審なら、「こうすればもっと得点が上がりますよ」とか、でしょうか。

うちの事務所は、あまり積極的にはしていませんが、質問されたら、丁寧に調べてご案内はしています。

最後に

行政書士の仕事は、内容によっては、素人でもできてしまうものもあります。

それでも、「依頼してよかった」と思われるためには、お客さんに手間をかけさせず素早く仕事を完了することが大事ですね。

仕事をする身としては、仕事の依頼をいただくと「この手続きは面倒だなぁ」と思いながらも、「簡単になったら困るから複雑なままにしといてもらわないと」と思います。

どの手続きも複雑だからこそ、行政書士は専門を決める必要があるんでしょうね。

あれもこれもと仕事を受けていたら、調べたりするのに時間がかかって効率が悪いので・・。

ただ「●●専門」としていた分野が、「来年から●●の手続きが簡素化されます!」ということになったりすると、ショックですが。

その時は諦めて新分野を開拓するしかありませんね。

 

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  • 管理人: りほこ

    専業主婦が行政書士になりました

    試験合格後、最初は、行政書士事務所に就職して、建設業・産廃等の許認可、相続、成年後見等の実務経験を積み、その後、独立。


    行政書士の求人に応募し続けて採用されるまでの経緯や、その後のことなどを書いています。
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